【登録者45万人超】人気のLINEで使える人狼チャットボットの開発者とは?

 

今回は登録者45万人を超すユーザーに使われている、人狼のLINEボットを開発している小関駿さんと平峯浩樹さんにインタビューをさせて頂きました。

どうすればユーザーに喜んでもらえるチャットボットを作れるのか、どういった開発・運営体制で日々やっているかなど、チャットボットが気になっている開発者・企画職の方には必見のインタビューです。

インフラ未経験から開発開始

岡野:人狼のチャットボットは、どういった体制で開発したんでしょうか?

小関さん: もともと今回来ている平峯ではない別のエンジニアがいて、二人で人狼のチャットボットを作ろうということになりました。ただすぐにそのもう一人の発案者であるエンジニアが特別な事情が合って抜けてしまって、結局開発は一人で行うことになりました。

そのあと、LINEが主催していたLINE BOT AWARDSに参加する段階で、広報担当者として平峯に参加してもらいました。

平峯さん: 今もチャットボットの開発自体は小関が一人でやっていて、僕はHPを作ったり、Twitterの運営をしたり、デザインを担当したりしています。前はユーザーとTwitterのダイレクトメッセージでコミュニケーションを取っていたんですが、最近はSarahahとかを使って欲しい機能などを聞いたりしています。 ただTwitterのアイコンなどで使っているイラストは、発案者の知り合いの人にお願いしました。

やっぱりキャラクターの絵を書くのが大変で、本当は人狼の役職ごとにイラストがあるとより良いと思っていますが、手を付けることが出来ないでいます。

開発期間わずか2ヶ月のスピードリリース

岡野:どれくらいの期間がかかったんでしょうか?

小関さん: 開発し始めたのは12月で、その時はインフラの知識0でした。もともとGoogle Apps Scriptでボットを作っていたりしたんですが、人狼のチャットボットを開発するために、データベースが必要になってから必要なことを学びました。

使った言語はNode.jsで、約2ヶ月ぐらいかかりました。

チャットボットを開発してわかったのは、インフラの知識0でも大丈夫ということです。Qiitaとかに知識がまとまっているので、それを参考にしながらやれば、誰でも出来ると思います。

ターゲットの中高生でも分かるように直感的操作を重視

岡野:使われる上で特に工夫した所などはありますか?

小関さん: テンプレートメッセージなど、直感的に操作できるようにしました。というのも中高生でも操作できるようにしたかったからです。

平峯さん:デフォルトでも楽しめるんですが、もともと人狼やっていたひとなど上級者でも、楽しめるように色々なシステムを追加しています。

小関さん: 例えば、もともと人狼に殺されたプレーヤーは、もうほかのプレーヤーとLINE上で会話できなかったんですが、死んだ後でも話せるように機能を実装しました。

その時の実装するか検証する時は、Twitterでフォロワーにアンケートを取ったんですが、90%以上の方がほしいと言ってくれました。

その時に「あ、これは実装しないと」と思って実装しました。

岡野: 機能の実装の優先順位はどう決めていますか?

平峯さん: やっぱり役職などの追加よりも、バグ修正が先です。ユーザーが快適に操作出来るかどうかを最重視しています。バグがなくなったら、ゲームの質よりも、みんなのコミュニケーションを促進するようなものを優先しました。

小関さん: 役職の追加など工数が重いものではなく、工数が少ないものを優先しました。

岡野: この機能がユーザーに喜んでもらえたなどありますか?

小関さん: 終了後のシェアボタンを実装したんですが、それはよく利用されました。中高生に向けて、勝ったことをアピールできるようなツイートができる機能なんですが、とても多くのひとに使ってもらえました。

 

リリース2、3日目にTwitterで拡散されて、火がついた

岡野: どういったPRの方法で人狼のチャットボットが広まっていったんでしょうか?

小関さん: 2or3日目に、Twitterの人狼ハウスというアカウントにリツイートされて、偶然拡散されました。他に広告などの有料のPR手段は特に使っていません。

リツイートしていただいたその人狼ハウスは、実際に人狼を知らない人と対面でできるお店なんですが、そこに僕らが訪れて、宣伝用のチラシを置いてもらったりもしています。人狼ハウスさんとは、相互に送客しあってお互いにとって良い関係を築けています。

平峯さん: この人狼のチャットボットは全員が友達に追加しないと出来ない仕組みなので、高校のクラスで友達からバイラルにひろまっていくようになっていきました。口コミで広がりやすい仕組みを構築しました。実際にチャットボットを企画・運営する時もLINEに追加すると、より機能が増える仕組みがないか考えると良いと思っています。

ぶっちゃけ売上は・・・

岡野: ぶっちゃけ人狼のチャットボットを運営していて、儲かりますか?

小関さん: 現在収益としては、HPの広告収入だけです。サーバー代を支払った後は、お小遣い程度にしかありません。 開発に時給換算で50円ぐらいになってしまいます(苦笑)。

平峯さん: そこで今打開策としてLINEスタンプで収益化しようとしています。

小関さん: 年末、年始にリリース予定なんですが(インタビュー後発売されました。ここで購入可能です。)、ユーザーの方にLINEスタンプを購入してもらおうと思っています。

岡野: 何かLINE側で搭載してほしい機能などございますか?

平峯さん: パソコン側に、カルーセル表示をできるようにしてもらいたいです。ユーザーからもパソコンで使いたいという要望が上がっているのですが、まだボタンを表示できないので対応しておりません。

また課金のシステムをプラットフォーム側で作ってもらえれば、より個人の開発者の方には嬉しいと思っています。

目指す将来像は・・・

岡野: 今後の「人狼チャットボット」の未来像は何かございますか?

小関さん: 僕としては、LINE人狼という言葉が当たり前になってほしいという気持ちがあります。

平峯さん: さらに欲を言えば、人狼を使いたい時に、選んでもらえるようになってほしいですね。

小関さん: 現状「牢獄の悪夢」というiOSアプリがあって、それが多くのユーザーがいるのでそこに負けたくないと思っています。

オウム返しのその先へ

岡野: 最後にこの記事を読んでくださった読者の方に一言おねがいします。

小関さん:初心者でも作れるようになっているので、Qiitaやブログなどを参考にしながら作って欲しいです

チャットボットを最初に開発する時に一番多いのはオウムがえしだと思うのですが、確かにそこを作るまではちょっと大変です。そこを作って、実際にオウム返しが返ってくきて反応があると、楽しいと思います。オウム返しまで作ると、本当に楽しい人はのめり込めるので、オススメなのでまずはそこまでいってほしいです。

平峯さん: PR面について言うと、基本的に「かまってちゃん」を意識して、発言を止めないのが重要です。 たしかに最初のバズりは、運も重要ですが、軌道に乗ったあとはユーザーと対等に話し合っていくことが重要です。Twitterのアカウントも個人のアカウントのように発信するのがよくて、サマーウォーズをテレビでやっている時に、有名なフレーズをつぶやいたりしています。

編集後記

「LINEのチャットボットを使うことで、人狼が気軽に友達や知人でできるようにする」という着目点がまず素晴らしいと感じました。

どうしてもチャットボットとなると、お問い合わせの対応や単なるQ&Aに答えてくれるものを作ってしまいがちです。

しかし今回インタビューを答えてくださった小関さんと平峯さんの二人は、ゲームのマスターとしてチャットボットを活用することで、人狼に特有のゲーム進行の面倒臭さが解消されて、ユーザーがゲームに集中することが出来るようにしました。

今回の人狼が遊べるチャットボットのように、柔軟な発想でチャットボットを使ったサービスを考えると良いのかも知れません。

by